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おおらかな死

夢も努力もおおらかさもありませんでした 空白の何年間 十数年 甘えん坊 将来を見越さない毎日 目の前の出来事に一喜一憂 それでも充実していた記憶として 納得している そのままに生きられない 大人って残り時間を噛み締めることなんかな? 何度も永らえ 危機を回避してきたことだけは自分を誇れるんやけど それで飯は食えない 死ねない 笑いながら、歯を食いしばりながら、安眠したいんです これからの数十年 老いて自我が無くなるまで 少年の頃の 何かを掘り起こしつつ 納得しよう そのままに生きられない 変化と順応を理由にして笑うのが大人 何度も永らえ 努力を怠らなければ孫にでも好かれるんかもしれん それなら死んでいける 満足だ

目指せ

終わりを告げる 無数の葉に寂しさが色づきはじめた 陽が翳りを主張している 光を受けたものは全てだから 平等に扱われる 不公平さは時間であり 距離でもある 遠い、遠すぎる! そう結論付ける自分がいる 病に臥せったときの母の世話 路に迷ったときの案内板 自分を確かめたいときの貴女 残りの手段を指折りしてみても そう多くは残っていない 時間も味方についていない 天命などありはしない だから揺るいではいけない 考えて、進むのみなのだ

言われたら

見飽きない映画を観ているあいだ、  心は洗われる  終わらない一日 繰り返す試験の毎日  結論が出ている討論会 うんざりってこんなこと、、、  次かは何をする?何を成そう? 消えるだけの私たち  落書き程度の悪戯 砂に書いた告白  瞳を逸らさない 揺るぎない気持ちで応えよう  それが頑張るってことかな?   聴き飽きない歌に身体を任せる、 身体が疼き出す 終わらない駆け引き  繰り返す失敗の連続 制度や仕組みだらけ世の中  息苦しいってこんなに身近なんや、、、  何を創る?見抜けてる?   希薄で、消費するだけ  成果も苦渋も予定調和だったり 社会の表層に成り下がって  本当のことなんてどこにもなかったり   君からの一言二言のなかに  真実がゴロンと転がっているものだったり  します おやすみなさい

次いってみよぉ

水面を埋め尽くす稲達が 音もなく合唱している 隣の陸橋に写る青や緑 水鳥たちの共演 急ぎ足のヒト 生き急ぐヒトビト 大気を切り分け走ろう もっと早く 食後のプディング もっと甘く 毎日を楽しく もっと酒を どこまでいっても 急ぎ足 ブレーキを忘れた人々 水面が無くなるとき 凍りつく大地になったとき ヒトのエゴは新たな知恵となるか? 毎日の喧騒に急く人達 何故に急ぐ? 皆が急ぐから? 盲目の生活 目もある、脳みそもある、 そこに立ち止まる勇気が無いだけなのかもしれない

帰り道すがら

安堵とともに帰途に着く 街も道も人達も我が家へ ビールとツマミと日頃の四方山を肴にするおじさんら 北京語で交わす人達 見渡せばモバイルとにらめっこな人々 事の外おしゃべりなことがある 話せる相手がいる安堵 素朴な疑問について意見交換 もろみって何? 酒かすって栄養あんの? プリッツになんで酒かす使うの?? そして無口な数十分 一日を振り返る 曇りがちな毎日 ヒカリが無いよね? 好きな子の傍に居たいよねっ!? そういえば、最近カルシウム摂取してないよね! 今は何かを伝えるよりも、そっと寛ぐように横になりたいところです だから帰宅途中の人々は 疲れのなかにも幸せを湛えているのね

冬に負けるな!

掠め飛ぶツバメ達 切り取れそうな円弧の軌跡 重みのある日差しに 揺らぐだけの大気 手をかざすと 餌を求めて鳴く雛ら 果て無しと思い違える程の課題 親の叱咤も遠い出来事 自分を磨くこともせず、ただ 君を追い求めてみた冬は終わった 実りに向かって猛進 終わりのない補習 終わりのない苦痛 白い笑顔の君が遠すぎる 焼けすぎた砂浜に 浮かれきった奴ら 空調完備の予備校に 寝不足で頑張る奴ら 切磋琢磨せずにいる 不満持つだけの僕 皆大した違いは無かったりする 皆120日後には咳して熱して鼻水ちゃん

睡魔

あんたはいいよ あの子の働く姿も、通勤姿だって、 目を凝らせばあくびの回数だって、 人知れずの歯の食いしばりだって知りえるんだから ああ、海原のバカ野郎 力の限り羨ましがってやる! Just On Time だからって その人の為じゃない 売り出した奴らの都合ってやつだ 廻る因果 巡る凸凹 波及しあう笑顔だって Just On Time だったら 君を笑顔にできるのに ああ、大海原のアホんだら! 魂に誓って悔しさを倍返し!! 睡魔と睡魔の狭間 いらんことがノイズになる かすめる映像に君がいるんだって ノイズを取って あの笑顔を思い出したとき 眠るとき

砂時計

時間が足りない 命が燃え尽きるまでの残りが 何十年あろうとも 明日尽きるものと感じてしまう まだ何も伝えていない 著書を残したいの? 名を轟かせたいの? 偉業を果たしたいの? それとも、幸せな家庭を築いて孫達に惜しまれて逝きたいの? 見渡せば世界は人だらけ 権利が張り巡らされ、主張は子供から大人まで 形こそ違ってもわがままな者ばかり たまには偽善でもこの星が長続きする肥やしになるわ 時間が足りない 明日医者に尽きる頃合を言われても 高原の草原で大の字 潮風とオレンジの狭間で走り抜く 昔憧れた笑い方を 哀しみの夕陽にぶつけてから 「私は笑って生き抜いたわ!」と空に告げて それから土に還ろう

座席と私

緊張を伴う助手席 右を向く理由を探して 長い長い旅に出ているなんて 左手に摘まれた小さなマスコットしか知らない 2人には壁紙にさかならない外の景色 雨か……嵐だわ… 隣合える素敵な理由 例え触れ合っていなくとも 同じ何かを共有しているの 気が利かない音楽、仄かな香りが優しく流れる車内と鼻腔、早いのか遅いのかわからない流れ去る景色、忘れられるだろう今日の記憶 移ろいゆくものに 私たちは乗っている きっと次の瞬間に 真っ二つに引き裂かれたり どちらかが消え去るなんて珍しくもない そんな世の中、 明日には大切な貴方をいなかったことにするなんて些事にもならないわ

それでも

なぜ私は独りなの?と考えたこともないよ 最初から独りだったから 世間が言うところの【家族】なんてどこにもないってこと 知ってる 本来あるべきことを知らないんだから 押し付けの規則や法律が正しいものなんて感じられないよ カラダから内側が現実 外側は虚空で 出来損ないのPVみたいなもの 本当の理想がこの世にあるのか ないのか その謎が唯一の希望だったりするよ 私を輪切りにしても中には着飾った小さな私しか居ない その私もまた内世界を観ているんだ

必要なもの

どんな速さで時間が流れているのか 言葉を交わさないならわからない 本当に望んでいること 素振りを見せないのなら 逢わないなら知りえない 電車のなかの でらちっさい無音の喧騒を味わい、 座席を得るための 獲物を狩るかのような眼差し、 出来るなら楽しい車内にしてほしい していこう だから席を譲ろう だから笑いが落ちていないか探してみよう 流れる雲がキレイだよ 空の青さを添付画像にするよ だからどうなんだ? 君はここに居なくて、苦しみも楽しみも伝えられない あの空は君に繋がっていて それでも世の中は辛辣で出来ていて 無数が生まれ死んでいく 喜びも堕落も散りばめられていて 君が遠すぎる 要らないんだ

見つめる

左胸さんと右胸さんが引き千切れそうになる 何も食べたくない気分でもあり いつまでも満腹にならない気分でもある 男友達が煙たくなり 女友達の意見を聞いてみても どこかしっくりこない あー来ない 語るまでもなく 語るほどでなく 一言で終わる衝動に 本望でもあるけれど踊らされている 生きることも 笑うことも まずは置いといて、 隣り合いたいだけなのよ あーそれだけ きっとおばさんになったら こんなことは淡い思い出とか セピア色の郷愁じみたキャンディーにでもなるんだろな こんなことだけど こんなことがわたしの9割以上だったりする おばさんには忘れがちだろうて おじさんには到底わかるまい

やるせない

痛む胸をだきしめて 引きずるような毎日 曇り空の下 南へ北へ 軋む痛みを伴って 熱っぽい一週間 体調も良くない 貴方と私 互いが相手を 見間違い 理想と本望を 履き違え 今日はどの街に居たらよい? 明日はどこへ行けばいい?曇り空の下 貴方と私 京が暑くなるわ 明日は会えると良いわ 貴方と私

疾走

風を切るわけでもなく 咽返るほどのなかでもない 熱意が溢れ出て、駆られたわけでもなく、 なくなく、、、あるんだって! 気持ちが良い 吐いた後ゆっくりと呼吸してみて 流れがカラダに行き渡る感覚 緑が育ち 光が注ぎ 水が巡る そのなかで皆が生かされている 小さな 小さなこの世界 無気力やため息や倦怠を押しのけて ちょっとクローゼットの隅にでも 利己的に 明日のこと 数年先のことを見つめながら 明日も知れない方は 眩しい明日が来るということで 眠れない方は 清清しい朝のことを思いながら、 痛みに苦しむ毎日の方は 【何もすることがなかった一日で悩む】自分を用意して さあ笑おう

再認識

気力も失せて 寝不足 座っていても立ち眩み 本気で病院にいってみるか? と思いはじめたころ もいちど省みた いつしかの夕陽の切ない想いみたく 店でみかけた懐かしい駄菓子の味を思い出すように ああ、やりたいことはコレだぁw あれもしたいわ、 これやっとかないと死ねないわ、、、と 次々と見つかる 見つかる いつも君を安心させたいのに 如何ともし難く 言葉で表し辛く メールかなぁ?電話かなぁ?とか 迷ってみて 日が変わる 気が萎える さあ、明日はもっと歩こう こんな自分が好きになって 君への言葉をずどぉーん!と伝えられますように

うつろい

緊張を伴う助手席 右を向く理由を探して 長い長い旅に出ているなんて 左手に摘まれた小さなマスコットしか知らない 2人には壁紙にさかならない外の景色 雨か……嵐だわ… 隣合える素敵な理由 例え触れ合っていなくとも 同じ何かを共有しているの 気が利かない音楽、仄かな香りが優しく流れる車内と鼻腔、早いのか遅いのかわからない流れ去る景色、忘れられるだろう今日の記憶 移ろいゆくものに 私たちは乗っている きっと次の瞬間に 真っ二つに引き裂かれたり どちらかが消え去るなんて珍しくもない そんな世の中、 明日には大切な貴方をいなかったことにするなんて些事にもならないわ

これから

掴みとったつもりはなくとも 選択は常におこなっている 望んだつもりもなくとも 周囲を巻き込んで 互いに影響しあっている 木の葉が朽ちて循環し、エネルギー伝播がおこなわれている閉路、 汚染が自らヒトを蝕むこと、 休日に混雑するマーケットや催事場が混雑すること、 極小の経路に多数が集中することなどと同義で、 複雑系はある閾値を超えるとマクロ視野で影響度が近似している 私が選ぶことは多数を占めているし、意思を固めたうえで選択している ただし、ひとりで生きているわけでもないし、全てを救えるわけでもない 手を伸ばして掴んだものの背後には 或いは 目を背けて、観なかった事柄には 満足だといえるものは皆無で 少なからず週末の深夜に懺悔することがある

転生

欲望渦巻く世界と私自身に辟易するの 早いとこ生まれ変わって あなたの部屋の なんでもない枕にでもなろうかと思っている 部屋を替えられても、彼女を迎え入れても平気な抱き枕 枕なら嫉妬もねたみも呆れもなく ただ凹んで戻る毎日 捨てられてもきっと寂しくもなく 次の貴方の枕に転生するわ それとも、部屋を漂うホコリにでもなろうかしら? 風に任せて、部屋を巡り ときにはカラダに触れたり、吸われたり きっと今よりは楽しいわ

毎月毎夜

楽しいこともあった それなりに苦しみもあって 悪くもない、貧しくもない境遇に不満をもらす時期もあって 人並みといえなくもない生き方をしてきたの 仕事に泣かされ 好きなことに挫けることもあって 血の連なりに拠る配慮もしながらここまできたわ お腹に向かって挨拶してね 痛みに苦しみ 不安が不安を扇ぎたて 床に伏せるを耐えて 新たな君を望む この先も、、、 苦しいなかに自身を省みる時間もなく カラダに皺を刻みながら 【託す】を君に打ち込むことだろう 楽しさを見出せ 苦しみを受け入れろ 忙しなさという険しさのなかで泉を掘り出そうよ 貴方もいる 彼らも頼れるわ そして君がいるんだもの 闇ばかりではないわ

青い空を見ていた

痺れている 腕によりかかる重み 頼られている嬉しさもあり 日頃の疲れも染み出し 疾風を超える速度 過ぎ去る陰のその向こうに青空 自分らしさとはなんだっけ?と雲に聞いてみた 痺れている 記憶を頼る在りし日 登り詰める気持ちに憧れ 静謐な気分を求め 形のない時間のなか 形のない思い出を旅して 自分のなかの青空に色を塗ってみようとした 痺れている 無力で意味のない今に 痺れている 足掻いても息を止めても何も変わらない今に 痺れている この瞬間に

【考察】生きる・死ぬ

子供の頃、まだ祖父が生きていたとき、 夜中に祖父が亡くなり地獄を味わう様を夢で見て 魘され起き母親に泣き縋ったことがある 人の死、自分の死を理解できる生命は 人間以外にはいないらしい 人以外の命は数分先、数時間先、何年もの先を予測・推測する 機能が備わっていないそうで、 人が死を恐れるのは何十年も先を理解できるからだそうな (チンパンジーなどは子供の不慮の死が理解できないらしい) 少なくとも何億年も続いてきた命の連鎖 魂の存在を否定できない理由がありそうな気がする 生命現象とは別の次元で、 共有したり、伝播したり、蓄積される現象があってほしいと思う というよりは、在ってよいのではないか?と考える それが魂だと呼ばれるようなものだったりするのかなぁ、、って 例え人の知性がどこかに流れ着くことがない 泡のような存在だとしても 遺伝子に乗せた自分の分身が 必ず同じ想いと思考で永久に近い時間を旅してくれると 思う そう願う 祖父を知っている私がいる 曾祖母を知っている私がいる 父と母から創造され 命として足掻く私がいる 遥か未来を紡ぐ 私達がいる

歯を磨く

いつか本当のことを伝えるときがくる 君との写真が一枚も撮らなかったこと 記憶と忘却の繰り返しで翻弄しつくしたこと 愛と憎しみのバランスを失うことが怖かったこと いつか、そのときが来るのだとしたら 今すぐ伝えよう そのほうが気分が良いよ 不味ったらすぐに謝りましょー 肌が荒れたら気持ち穏やかに眠りましょー 君が欲しくなったら電波を飛ばしますー いつも真面目!というわけじゃないんで そこのところよろしくね 割と悪かったりするの 人並みの5倍ほど根に持ったりするわ 好きだから清濁の奥まで知りたかったりするの 過去の辛さまで貴方に救いあげて欲しいわけじゃにけれど 今すぐ気分良くなりたい もどかしいのが嫌いで 裏腹な態度と結論を導き出すの わかってほしい 開けたら閉める 落としたら拾う ゴミをつくらない 感謝されたら誰かの力となれ 病む前に休養を 笑顔と歯磨きは継続して 貴方が欲しい 傷つけるつもりはなくて 貴方が欲しい

つかめない

笑顔がいつも同じじゃない いつ、どんなときに君が笑うか 思い返してみる 思わず笑った、、、ってあっただろうか? 汗ばむ手を強く握り返す 笑顔を思い出せない 強くなる陽光 季節が巡ろうとする 止められない 手紙を出そうか 想いのたけをサラリと込めて 同じようなツッコミ 同じような呼吸で安心 安堵する反面に 本心がそこにあるのか不安になる 恋愛に【完全】や【完璧】を求めて 抜け出せない、そして必ず袋小路に陥る先人達に習う 君が好き 決して掌握しない 近くにいてほしい 互いに自由で 働いて 食べて 寝る 毎日おこなう営みと 決して無にならない宿業を背負いながら 君を求める 理解しきってはいけない迷路

Inexplicit, each other

擦りガラスの向こうがわを見ているような気がしてる 原始の森の霧がかった小川沿いを旅している様 昨日のテレビも 日頃のわだかまりも差し引いて あなたを思ってみた それでも自分が決めきらない まだ、そのときではない 友達と比べることはしたくないの あのアイドルってこんな話し方するんだ? あのタレントって離婚していたのねぇ〜 ていうゴシップと、 貴方は今、誰のことを考えている? こんな比較をしてみたり 私が落ち着いていないだけ もう少し待って 急かさないで

デザート

仕事が9割な毎日 君のことも疎かに せめて休日はたくさん想って 空回りしないように気をつけて 部屋からも出ずに 瞑想する僧侶のように 脳内を大掃除 薄曇りの果てに 解決策があると信じて カメラアングルも気にして どこから誰が見てるやら? 行き交う車と電子の波たち 僕は立ち止まる 想いを発振するために 何気に唄う 久しぶりの発声 あー、きもちええ〜 宇多田の歌詞 部屋に響かせてみた あー、すっきり

Keep me alone

薄曇りのなか 疾走する季節 時間に味があって 口腔内で転がすことができたなら 君との 互いに知らないことで悩むこともなくなる 少し物足りないかもしれないけれど 時空を超えた存在 一瞬でもそんなところに行っても良いかなぁ? 一日署長みたいな あれはアレで踊らされている 何がどうなろうと、苦渋を飲み干す毎日 乾いた大地にカラッカラの喉を 押し付けるような毎日 君という恵みが降ってこないか? 井戸でも掘れば湧き出す喜びなのか?

HAKANA

挫けそうだった 信じていたら裏切られた 天気予報とは裏腹に嵐に遭遇 伸ばした手を弾かれた 結論から伝えよう どんなことがあっても受け入れて 取り込んでやろう 丸呑み気分でごっくんちょ 大きな骨も 軋む感情も 全部消化吸収 完全燃焼よろしくね 青い空は常にある 移ろうのは雲 人の営み 今日もいってらっしゃい 気をつけて

おはよぅ

誰にも言わない言葉を君におくる 鳥たちが交わす記号のように 母子が把握しあうお互いの声のように 瞳の奥の猜疑心 求めるその艶やかな唇 挨拶を交わして 刻む毎日 蕾が綻ぶ 雲が走る 雷鳴と風雨 移ろう街の景色 君の姿はなく 君へ飛んでく言葉

束縛と自由の裏面

むせ返る太陽がすぐそこまでやってきている 血流もそれに合わせて めぐり逢う何かと共鳴しはじめようとしている いるいる!そんな奴らが昼夜を通して騒ぎ出す季節が来る 恋人達は必ず手を繋ぐものなのか? 好き合っていると必ず求め合うのか? 愛していると言葉以上の想いが噴出するものなのか? 否定だけを君に押し出しているだけじゃないっ 僕の至らないことも知ったうえで君は毒矢を 差し出す 【はい、どうぞ♪】と 僕は胸骨の間に突きつけて前のめり むせ返る狂乱がすぐそこまでやってきている 呼吸停止できたら 思考も止まって自由を獲得できるってことなんじゃないか? そうかな?自由も放棄することになるのだから堪らないっ! ストレス性変質を起こして自分を変化させる アルカロイド系を取り込んで何かを知った気でいる 反社会・反倫理的原理で全うする そんな僕らは幸せでも不幸せでもなくて 差し出された時間のなかで足掻きもしていないのだから 僕は生と死の狭間から世界を揶揄することさえできなかったりする

臨界点

【子作りのためのセックスは苦痛ですか?】 といった内容のメールが届きました 丁寧に返信したはええけれど、 具体的な理由をいつ伝えようかと思案しています 恋愛感情がなくても求める欲があって 情愛があっても無欲でいられる形態があって 清濁を循環させている毎日に いつのまにか安らぎを錯覚させていた 二人のことだから 二人だけのことではないから、 連続すると思われる時間のいつに端を発しているだとか関係なくて 問題は現在から未来へと続くものだから、、、 とか考えてると自分は何者だ?と考え始めて疲れてきました 理路整然としない思考をどうにかしてください 時間軸記憶と原理を誕生日かクリスマスにください 色々考えることが多くて、疲れてきました やっと疲れを感じるようになってきました 何をどうしたら気持ちが晴れるの? 自分の何が到らないのか?どうしていけば多くの人が幸せになる?? どうにもならんし、自分がしたいようにしてきた結果でもあるわけやし 目を背けるわけにもいかんし、 まあなんとかなるやろぉ! 自分らしい私ですか 自分らしさ、、、 いつも、涙を流すときは自分自身のことで悔し泣き 自分がダラシなくて、悔しいです 悔しいからまた泣けてきます いくつになっても変わらないダメな自分がこびり付いています

メマイ

連日の仕事 毎日の睡眠不足 思考の交錯 意思の明確化 明日も仕事 体は痩せ衰え 少年のような飛翔 プロのようなダッシュ アマチュアのような好奇心も 今は薄くなった胸板とともに 立ち眩みがする 座っていてメマイするようになったら医者にいこう 眩む日は大人しくしていたい 頭のなかが揺れはじめているのだろう 寝てメマイするようになったら息を止めよう 眩む明日 明後日は無い

揺れる春

教育と常識の矛盾と社会の対応能力 労働・納税と支配層の搾取について 解決の糸口を探るでもなく 秋の夜長を楽しむように 意識を広げてみよう 汗ばむ艶肌に甘噛み 互いに体と意識を合わせあい 求めあったとき それでも世界は生死を孕みながら回転している この世界では時間が幻のようだ 自分自身が揺らぐのも無理はない 加えて此処は春で 希望と絶望が交錯している 揺らぐ春よ

春に見る蕗の薹

去年の今頃、雪景色のなかに君が地面から顔を覗かせていた ただ一輪 無機質な庭の片隅 寂しそうだった 瞬く間に一年が経過 積雪の日が多くて 君を見つけることができなかった でもつい先日発見! 今年は仲間がたくさん 寂しくないね♪ 工場の敷地だから摘まれて 食べられることも少ないだろう また来年、寒さと暖かさが交差するこの季節に会おうじゃないか 君たちは更に増えていて 僕は疲労を増していることだろう

せつな

悲しみを残したくない 君の記憶箱には陽の光ばかり 揺りかご願望にかまけて 見失うこと 刹那的なこと これで花が散ろうものなら もう一度春をやり直さなければ… 親御さんへの挨拶は 2人のビジョンは まだ深いところにたどり着いた気がしない manicureを買い足そう 次の休みの予定 僕の何を求めてくれるのだろう?

休日2

多忙に負んぶした多忙が背中にある毎日 若葉が勢いづく 薄桃色の花びら達が顔を覗かせてくる 春を実感するために集まる人+人+ヒト 街は混雑し、道路は渋滞 桜に集まる観光者達に混じる我等 一緒にいると思えば 多少の寒さも 強風だって 小雨だって 寝不足だって矜持となる 吸い付く想いと 反発する感情に 生在る自分を感じている 死から程遠い存在を意識できる つまり 君がいて世の春が芽吹く 一瞬の春 短すぎる夏 哀しみをともなう秋がきて きっと最期に冬だろう ひとりで全ての季節を生き抜くことは辛すぎるけれど 二人でいるならば 僕のなかの君という灯火があたたかいのだとしたら 幸せで逝けるのだと確信する だから もう怖くもない 忙しい毎日 如何お過ごしですか? 暑くなっていきます ご自愛ください

休日1

おめでとうの意味を考えずに言い放つようで 自分が正しかったのか否かを後から吟味している 過ぎたことを 正すことも反故することもできないにも関わらず 軽く後悔とやるせなさを感じつつも 掘り下げる寒さが残る陽だまり 歩けば芯から暖かく、木に寄り添えば伝わるチカラ 土と草木花と戯れる園児達 皆漲っている おめでとうと伝える 君の何かが変わることは期待していない ただ、何かが伝わってきて、私にその台詞を言わせたのだ 仕事に疲れ 君を求めてしまう魂に ウソはつけないけれど 相反する気持ちを上手にまとめ上げることができた一瞬 愛憎にも似た両極を 今日という陽だまりの旋律にのせて ただおめでとうと伝えた日

裏面の色柄、染みカビ、色褪せ

癇癪を大安売りしてる子らと違うとは言いたい 思慮深く考え抜いて努力を積み上げた末の不本意な状況だと説明したい 今すぐ君に埋もれて堰止めていること全てをグシグシガリガリしてやりたい きっと爽快っ♪ 何を鬱屈させてきたのかも不明で 確証がないまま、弁護をしているよう この季節の鼻炎みたいー!目に見えない原因が悩ませる こんなとき、楽になりたいと… 思っちゃだめです。 楽になれるならみんな飛び込むって、 夢枕に看板やら呼び子が立つんだって! 明日までの辛抱、 君に少しだけもたれて一息つける日までのご辛抱

真実は犬のなか

今朝も眠くて 誰かのぬくもりを思い出そうとしながら 昨日までの到らぬ失態の数々を反省していく そんな早朝 空は雨を引き連れてきそうで 今後を占っているとでも言いたげで 払拭するために 視線を落とすことさえしたくない 犬と何某の映画の看板 自分の頭のなかで脚本家が動き出した! 理想の忠誠を形にした精悍な奴と不運な飼い主の物語 「待て」の最中 忠を抱く犬の目の前で飼い主が事件に 巻き込まれる もう楽しいことも苦しいこともなくなると悟る忠犬‥ 「待て」を続けることが最優先コードなのか? 飼い主を亡きものにした加害者を探すのか? 人間は犬の気持ちを理解できない 人間の常識で犬の気持ちを代弁しているだけで 犬は何を思う?ボスを失った犬は何を感じているのだろう?

できる位置

逢いに行こうと思ったの 貴方へ走らせ どうにでもなると考えていた 事情が許さない 仕事に疲れたの etc. そんなことは理由にさえならなくて 逢えば「その次」を求めてしまう自分がいる 更なる安心と 今を上回る気持ちを求めてしまう だから辛抱 この渇望が収まってから 偶然すれ違って会えたような気分で、 突然降って止んだ雲の切れ間を見上げるような自然な形で、 貴方に逢いにいきます

満腹の次

お腹が空く→生きる力が唸っている 食わないと死ぬぞ、遺伝子を残すんだろ?てな具合で お腹が空く→攻撃力が増す 仕事をしないと食えないぞ、給料欲しいっしょや?てな具合 もの言わぬ草木が花を開くときの 音のない力強さ もの静かな苦労人が 晩年世に認められる輝き 光を放つ人の陰には大勢の犠牲と淘汰と妥協 そして欲が泥沼の劇画・活劇宜しくのた打ち回る 原理は単純で 現実は複雑なことの摩訶不思議 お腹が空く→世界がまわる 満腹になる→消化が始まる 君を求める→次が始まる

かみ合わない

仕事の準備は万端 体力もそこそこ!やる気も満タン! なのに会えない現実に挫けそっ 次の日は朝から雨だったり、 仕事が忙しかったり 昼食の酢豚が豚じゃなかったり それどころか人参が固かったり! 普段なら挫けるものでもない事柄が こんなときボキボキとカラダの芯のほうから崩壊音 こんなとき、君とギクシャクしようものなら壊滅音 明日も仕事は万端に! 早めに寝て体力充電 やる気を見せびらかせ 【なのになぜ?】的現実に蹴り食らわせろ ズレた歯車ならいつかかみ合うさっ 寝て覚めてみたら直っているさっ ごめんなさいっ!の一言でも解決さっ ありがとう!でもOKさっ

閉じた世界

ガツガツ食べて ごぉごぉ眠って ンギンギ!力んで ほぉ〜んじゃらぁ〜ん…と緩む 覚えて忘れて傷つける 知らないうちに回復し いつのまにか疲れやすくなっている 長いこと生きる、生きてくるということ 刻まれたことを全て活かしたいのに 時間は平等的に記憶を薄めていく 深く抉ったことでさえ風化させているような癒しているような どこまでも傲慢なんだろう 全てを許して笑い 全てを救い叫ぼうだなんて、、、 少し離れた愛すべき人でさえ心底笑わせられないのに こんなことなら魔法使いになるんだった! 自分の魂と血肉を使って 欲に塗れた社会とすりガラス越しの物理法則を飛び越えて 逢いにいけるのに でも、これは君のためじゃなく、自分のエゴだってことに気づいて そこで停止する毎日です

日常と距離

知らない街を歩く 香り立ちそうな陽光と 浮き足立ちはじめた旅行者達 自分は独りでいるんやなぁ どこへ行くんやろう? と自問自答 知らない街を往く 郷里を離れたこの地では 空気の香りに 南の風が混じっている 違うアクセント 違う呼吸 自分は独りでは生きていけへん 独りでは生まれてきていない 隣の座席の人との気遣い 空けてもらったり、譲ってもらったり、 挨拶無しの対価よりも 会話の多い商売 きっと 何かに繋がっていくもんや 知らない道をいく 遠くの君に祈る

花束

無駄な時間は有効に 通勤時間でも本を広げ、気難しい顔をつくって 仕事の合間でも仕事の話し、気の休まる暇もなし 目が疲れて、何も手につかなくなって ふと見上げて窓の外、 ハトが力強く朝日とランデブー 遅れて仲間も飛んできた 羨ましくなった ハトが進化して人語を解するなら 何と表現するだろう?? アルジャーノンみたく気の利いたジョークも飛ばして くるのか?? そして、喧嘩もできたりして うひゃあー♪ いつしか大切な仲間 そして永遠の別れ だから皆お墓を作るのね 花束をあげたい人 既に話せない人達 お墓がどこにあるのかも知らない 心の庭の墓標へ 心の花束を墓標へ

テアレ

4人席に横並び 二人席じゃひっつけない 深夜の客席はカップルと単車な子ら 店員の挨拶や話し声が飛び交うなか、 外の寒さも部屋の空調の不快感は 寄り添っていることでチャラとなり、 言葉を交わすと、他の喧騒は聞こえなくなった 手を繋ぐと 欠けていた何かが満たされた

再起を賭ける毎日と、雲の向こうの方

君のことはよく知らない 率直にいうと希薄な関係だろう 電話は殆どしない メールが多くて いざという時に姿や声を確認できないのだから、、、 目視できるかどうかのぎりぎりライン! 目の前には拒絶だったり、無言の眉間にシワだったり、 後ろにはストーカー法だったり、 伏目がちな生き方 見せる笑顔には遠慮があったり そんな風に読み取ってしまうのは 思い込みが割り込んでいる? それとも 見抜いてしまっている為だろうか? 夜が支配する 孤高感覚と孤独感は ナイフの先のように究極的には収束し 同一で 君が笑い・泣いて 空が曇って 電波が飛び交っていようとも 生に意味があろうとなかろうと 今、認識宇宙と外宇宙とは関係のないことだと感じられる 事実、そうなんだろうなぁ だから苦楽を求めて苛まれ、君に許してほしいんだろうなぁ

書体

よく見ると汚い字だ 丁寧に書き直してみる 納得いかなくて 消してまた書く 文体が気に食わない 消して考え直す 便箋が汚れた 気持ちを込めて 電子メールにしてみた 書体はいつもの 自分のフォント けれども君に全く同じ気持ちが伝わるのかわからない 例え汚い便箋+書き直した汚い字であったとしても 電話を掛けてみる 少し久しぶりで微妙に噛み合わない それでも楽しくて 互いに笑う 次いつ会える?なんてね。 電話を切って それでも納得いかない 切符を買いに、駅へ行こう。 手紙ではわからないことを確かめに。 電話では伝わらない喜びを実感しに。

慢心だね

穏やかさが新雪の草原のように儚く、 懐具合が万年に数cmを移動する大陸の如く、 そんな人格者であっても、君を簡単に傷つける 真綿に包まれた太古の美女だろうが 踏まれないと価値が出ない土耳古絨毯だろうが 理はひとつだろうが、 君へのアプローチは多岐に亘る 真実への扉はひとつではないのだ 決してひとつとは言えない道程を、 世界中の人が歩いているのだから 同じ時間を共有できることのほうが希少で 大切にしなければいけないことを忘却してしまう 君を気落ちさせている自分がいる! そして、間違いないことは 自分の中に驕りが存在することで これが外界と摩擦している

stomach

冷えたら下る ストレス感じたら下る 食べ過ぎたら下る このお腹はいつの頃からこんななんだろう? このお腹ってば 駄々漏れの脳波よりも、シレッと真偽を見抜く瞳よりも モノを言っている 図星→下る 痛い→下る 不躾→下る この世界は下るで出来ている 小さなこの世界は胃袋だったり十二指腸だったり言われる 君にごめんなさいを言えない 君にありがとうさえ言えない おやすみなさい

キャパシタンス

仮にこの右手をエネルギーに替えて、 大切な人の命を救えたとしたら素晴らしい 仮に、私の苦境を他の誰かが何かを犠牲にして 救ってくれるとしたら……迷わず拒否するだろう 突き刺さる孤独と寒空の向こう 青空さえ垣間見えたとしても 何も変えられない無力 この体を全部使って 他の星を探そう! 君と二人だけの、なんて言わない、 人の所業全てを迷惑の掛からないところへ! そして何が悪いか気付いた人だけが帰ってこれる…… そんなゲームはどうだろう? あ、エネルギーになった私はゲームマスターとして 名も無き星の、名も無き歴史に小さな碑を残すのです

儚い我等

この間まで緑を配していた土の部分 今は小さな男の子が寄ってきそうな黄色い工事車両 そのうちアスファルトや工場になるのだ 野山だった 人が恐れて踏み入れなかったところに 今は我が物として扱う 耕され 固められ その上で人が享楽を貪る 何らかの報いが来ないわけがない 何も知らなかった脳みそに 知識と常識と遊びを詰め込んだ 泣いて笑って 食べて寝て、、、 争いの無常さを知って、世界が矛盾で構成されていて、 社会が汚いもので積みあがっていることを知って、 そして君が奇麗だと知った 全てに感謝できるところまで来たにもかかわらず 世界が終焉の一歩手前でうごめいている 希望と絶望が背中合わせになっているのだ 草木を押しのけたのならごめんなさい 田畑にしたのなら感謝 人の都合で扱ったのなら 報い償うべきでしょう 社会が根底にあって人がふんぞり返っているのではない 命が育まれているなかで社会が成り立っているのだ 風が強く吹けば 儚く消える命 大地が揺れれば 汚れた水も飲めない我等 テレビが映らなければ すべきこともして良いこともわからぬ文明人

焦らず老いたい

先日読んだ脳神経概要論文が言っていた 【若い時期にストレス経験が多い人ほど、痴呆を発症せず豊かな老人となる】 ほんまかッ!? どこから統計とったんじゃ? ある意味納得できる反面、 主観的記録の蓄積から求めているんではなかろうか?と思える、、、 でも、そんな余裕をかまし続けられる老人になりたい 心豊かで老いを受け入れつつもパワフルな老人でありたい 大切で、掛け替えの無い友人達と暫しの別れを 笑顔でやり過ごし、日向ぼっこしながら世界の成り行きを 傍観していそうな奴でいたい そういう風になるつもりっ

一緒に歩く

この手が掴むものに限界があるとしても 人を抱き起こすことはいつだってできるわけで 今の楽しみが無くなろうとも 見知らぬ人を助けることができる 刹那的享楽的の言葉の意味を知っていないから 人を殺めて、人を押しのけ、福祉を貪れるのだ この手に意思はなくて 簡単に命を握りつぶしている 店は環境破壊製品だらけで、 極論を言えば包装業界に駄目押しをしてしまうわけで 今の便利は 地球が物言わず死に近づいているうえに成り立っている 私の手は暖かくなり、君の手を握る 一緒に歩くこともできるし 意思や心を通わせることだって可能だっ 我々の手は命を育み、暴利を貪る 我々の手は命であり、他の命を冒涜している 一緒に歩こう あの店に行こう 一緒に話そう 手をつなごう

最近のいくえみさん

スカイウォーカーを読んだ ここ数年のいくえみさん作品は 安心して読める作品が多い どことなくマンネリに近い構成になっているようにも思えるが 一貫して【救い】が最後に待っている 映画でも読み物でもそうだが、ブラピの【セブン】みたいな 終わり方をしてもらうのは夢見が悪い。 小さくともスカッ!とするような作品に触れたいと思う 油モノよりは果物を 胃もたれするくらいなら下したほうがマシ、、みたいな(?) スカイウォーカーはスカッ!とする小さなハッピーエンドが 多くてよかたです。 民さん好きないくえみさんなので今後の 作品に期待デス

同期したり、冗長したりする夢

気になる子ができたけれど 出会いは良いものとは言えなかった 調査会社か潜入記者だったのだろう 君がいる店に通っていた 男の捌け口であり 無店舗のような個室があるような 料金は原則で個人采配でおこなえるようで 店の子達は躍起になって客をつかまえようとする 我々はその店を調査する目的で客を装う そこに君がいた どきつい原色の森に佇む間色オアシス きめ細やかな象牙色の肌、ライトアースブラウンの髪色、 控えめでも大げさでもない鼻梁に 明確な強さを秘めた瞳 伸びた背筋 まとわれた雰囲気は上品そのものだった ここに、この場所にいることも不思議であり、 どこにいてもおかしくない、、、どこにでもいて欲しい 仕事を忘れさせてくれる存在感だった 気になるあの子との 別れも良いものとはいえなかった 刑事だったのか、検察の調査だったのか、、、 足繁く通った末のガサ入れ なぜか我々がいる あの子達もいる 奇声や野次、罵声が飛び交うなか 君は黙って辛そうな表情で見つめてきた ただ苦しく、辛そうに。 もしこの御伽話が夢でなかったら 君の手枷や足枷を砕き割り、哀しみに似た表情も含めて 救っていけたんだろうか もし君が望んだとしたら 哀しみを湛えた象牙肌の頬に 喜びの赤みを目の当たりにできたんだろうか 別れは朝の目覚めだった

滔々と

休暇と仕事の境界 今日はそんな特異な日 晴れているわけでもなく、雨で沈む気分を背負っているわけでもない 門松が意味を失って久しいこの頃、 バーゲンだの リゾートだの 色恋だの 書店で立ち読み このフロアは浮かれ具合が少ない 脳神経の論文概要の雑誌をパラパラ 向学から離れている自分に気づいて閉じる 新年の集まりにも 気だるさを感じて 君に逢いたくなる ただ隣にいて欲しくて 我侭なのは安心できる そしてウトウト、、zzzz 皆と面白楽しく喋る自分、皆と歩かない自分、誰かと歩きたい自分、 久し振りのレモンティを注ぎ一息 寝ぼけながら自分を観て、外界を感じる 君を感じる 浮かれていない自分を実感して また君を感じる