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6月, 2008の投稿を表示しています

次いってみよぉ

水面を埋め尽くす稲達が 音もなく合唱している 隣の陸橋に写る青や緑 水鳥たちの共演 急ぎ足のヒト 生き急ぐヒトビト 大気を切り分け走ろう もっと早く 食後のプディング もっと甘く 毎日を楽しく もっと酒を どこまでいっても 急ぎ足 ブレーキを忘れた人々 水面が無くなるとき 凍りつく大地になったとき ヒトのエゴは新たな知恵となるか? 毎日の喧騒に急く人達 何故に急ぐ? 皆が急ぐから? 盲目の生活 目もある、脳みそもある、 そこに立ち止まる勇気が無いだけなのかもしれない

帰り道すがら

安堵とともに帰途に着く 街も道も人達も我が家へ ビールとツマミと日頃の四方山を肴にするおじさんら 北京語で交わす人達 見渡せばモバイルとにらめっこな人々 事の外おしゃべりなことがある 話せる相手がいる安堵 素朴な疑問について意見交換 もろみって何? 酒かすって栄養あんの? プリッツになんで酒かす使うの?? そして無口な数十分 一日を振り返る 曇りがちな毎日 ヒカリが無いよね? 好きな子の傍に居たいよねっ!? そういえば、最近カルシウム摂取してないよね! 今は何かを伝えるよりも、そっと寛ぐように横になりたいところです だから帰宅途中の人々は 疲れのなかにも幸せを湛えているのね

冬に負けるな!

掠め飛ぶツバメ達 切り取れそうな円弧の軌跡 重みのある日差しに 揺らぐだけの大気 手をかざすと 餌を求めて鳴く雛ら 果て無しと思い違える程の課題 親の叱咤も遠い出来事 自分を磨くこともせず、ただ 君を追い求めてみた冬は終わった 実りに向かって猛進 終わりのない補習 終わりのない苦痛 白い笑顔の君が遠すぎる 焼けすぎた砂浜に 浮かれきった奴ら 空調完備の予備校に 寝不足で頑張る奴ら 切磋琢磨せずにいる 不満持つだけの僕 皆大した違いは無かったりする 皆120日後には咳して熱して鼻水ちゃん

睡魔

あんたはいいよ あの子の働く姿も、通勤姿だって、 目を凝らせばあくびの回数だって、 人知れずの歯の食いしばりだって知りえるんだから ああ、海原のバカ野郎 力の限り羨ましがってやる! Just On Time だからって その人の為じゃない 売り出した奴らの都合ってやつだ 廻る因果 巡る凸凹 波及しあう笑顔だって Just On Time だったら 君を笑顔にできるのに ああ、大海原のアホんだら! 魂に誓って悔しさを倍返し!! 睡魔と睡魔の狭間 いらんことがノイズになる かすめる映像に君がいるんだって ノイズを取って あの笑顔を思い出したとき 眠るとき

砂時計

時間が足りない 命が燃え尽きるまでの残りが 何十年あろうとも 明日尽きるものと感じてしまう まだ何も伝えていない 著書を残したいの? 名を轟かせたいの? 偉業を果たしたいの? それとも、幸せな家庭を築いて孫達に惜しまれて逝きたいの? 見渡せば世界は人だらけ 権利が張り巡らされ、主張は子供から大人まで 形こそ違ってもわがままな者ばかり たまには偽善でもこの星が長続きする肥やしになるわ 時間が足りない 明日医者に尽きる頃合を言われても 高原の草原で大の字 潮風とオレンジの狭間で走り抜く 昔憧れた笑い方を 哀しみの夕陽にぶつけてから 「私は笑って生き抜いたわ!」と空に告げて それから土に還ろう

座席と私

緊張を伴う助手席 右を向く理由を探して 長い長い旅に出ているなんて 左手に摘まれた小さなマスコットしか知らない 2人には壁紙にさかならない外の景色 雨か……嵐だわ… 隣合える素敵な理由 例え触れ合っていなくとも 同じ何かを共有しているの 気が利かない音楽、仄かな香りが優しく流れる車内と鼻腔、早いのか遅いのかわからない流れ去る景色、忘れられるだろう今日の記憶 移ろいゆくものに 私たちは乗っている きっと次の瞬間に 真っ二つに引き裂かれたり どちらかが消え去るなんて珍しくもない そんな世の中、 明日には大切な貴方をいなかったことにするなんて些事にもならないわ

それでも

なぜ私は独りなの?と考えたこともないよ 最初から独りだったから 世間が言うところの【家族】なんてどこにもないってこと 知ってる 本来あるべきことを知らないんだから 押し付けの規則や法律が正しいものなんて感じられないよ カラダから内側が現実 外側は虚空で 出来損ないのPVみたいなもの 本当の理想がこの世にあるのか ないのか その謎が唯一の希望だったりするよ 私を輪切りにしても中には着飾った小さな私しか居ない その私もまた内世界を観ているんだ

必要なもの

どんな速さで時間が流れているのか 言葉を交わさないならわからない 本当に望んでいること 素振りを見せないのなら 逢わないなら知りえない 電車のなかの でらちっさい無音の喧騒を味わい、 座席を得るための 獲物を狩るかのような眼差し、 出来るなら楽しい車内にしてほしい していこう だから席を譲ろう だから笑いが落ちていないか探してみよう 流れる雲がキレイだよ 空の青さを添付画像にするよ だからどうなんだ? 君はここに居なくて、苦しみも楽しみも伝えられない あの空は君に繋がっていて それでも世の中は辛辣で出来ていて 無数が生まれ死んでいく 喜びも堕落も散りばめられていて 君が遠すぎる 要らないんだ