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1月, 2008の投稿を表示しています

儚い我等

この間まで緑を配していた土の部分 今は小さな男の子が寄ってきそうな黄色い工事車両 そのうちアスファルトや工場になるのだ 野山だった 人が恐れて踏み入れなかったところに 今は我が物として扱う 耕され 固められ その上で人が享楽を貪る 何らかの報いが来ないわけがない 何も知らなかった脳みそに 知識と常識と遊びを詰め込んだ 泣いて笑って 食べて寝て、、、 争いの無常さを知って、世界が矛盾で構成されていて、 社会が汚いもので積みあがっていることを知って、 そして君が奇麗だと知った 全てに感謝できるところまで来たにもかかわらず 世界が終焉の一歩手前でうごめいている 希望と絶望が背中合わせになっているのだ 草木を押しのけたのならごめんなさい 田畑にしたのなら感謝 人の都合で扱ったのなら 報い償うべきでしょう 社会が根底にあって人がふんぞり返っているのではない 命が育まれているなかで社会が成り立っているのだ 風が強く吹けば 儚く消える命 大地が揺れれば 汚れた水も飲めない我等 テレビが映らなければ すべきこともして良いこともわからぬ文明人

焦らず老いたい

先日読んだ脳神経概要論文が言っていた 【若い時期にストレス経験が多い人ほど、痴呆を発症せず豊かな老人となる】 ほんまかッ!? どこから統計とったんじゃ? ある意味納得できる反面、 主観的記録の蓄積から求めているんではなかろうか?と思える、、、 でも、そんな余裕をかまし続けられる老人になりたい 心豊かで老いを受け入れつつもパワフルな老人でありたい 大切で、掛け替えの無い友人達と暫しの別れを 笑顔でやり過ごし、日向ぼっこしながら世界の成り行きを 傍観していそうな奴でいたい そういう風になるつもりっ

一緒に歩く

この手が掴むものに限界があるとしても 人を抱き起こすことはいつだってできるわけで 今の楽しみが無くなろうとも 見知らぬ人を助けることができる 刹那的享楽的の言葉の意味を知っていないから 人を殺めて、人を押しのけ、福祉を貪れるのだ この手に意思はなくて 簡単に命を握りつぶしている 店は環境破壊製品だらけで、 極論を言えば包装業界に駄目押しをしてしまうわけで 今の便利は 地球が物言わず死に近づいているうえに成り立っている 私の手は暖かくなり、君の手を握る 一緒に歩くこともできるし 意思や心を通わせることだって可能だっ 我々の手は命を育み、暴利を貪る 我々の手は命であり、他の命を冒涜している 一緒に歩こう あの店に行こう 一緒に話そう 手をつなごう

最近のいくえみさん

スカイウォーカーを読んだ ここ数年のいくえみさん作品は 安心して読める作品が多い どことなくマンネリに近い構成になっているようにも思えるが 一貫して【救い】が最後に待っている 映画でも読み物でもそうだが、ブラピの【セブン】みたいな 終わり方をしてもらうのは夢見が悪い。 小さくともスカッ!とするような作品に触れたいと思う 油モノよりは果物を 胃もたれするくらいなら下したほうがマシ、、みたいな(?) スカイウォーカーはスカッ!とする小さなハッピーエンドが 多くてよかたです。 民さん好きないくえみさんなので今後の 作品に期待デス

同期したり、冗長したりする夢

気になる子ができたけれど 出会いは良いものとは言えなかった 調査会社か潜入記者だったのだろう 君がいる店に通っていた 男の捌け口であり 無店舗のような個室があるような 料金は原則で個人采配でおこなえるようで 店の子達は躍起になって客をつかまえようとする 我々はその店を調査する目的で客を装う そこに君がいた どきつい原色の森に佇む間色オアシス きめ細やかな象牙色の肌、ライトアースブラウンの髪色、 控えめでも大げさでもない鼻梁に 明確な強さを秘めた瞳 伸びた背筋 まとわれた雰囲気は上品そのものだった ここに、この場所にいることも不思議であり、 どこにいてもおかしくない、、、どこにでもいて欲しい 仕事を忘れさせてくれる存在感だった 気になるあの子との 別れも良いものとはいえなかった 刑事だったのか、検察の調査だったのか、、、 足繁く通った末のガサ入れ なぜか我々がいる あの子達もいる 奇声や野次、罵声が飛び交うなか 君は黙って辛そうな表情で見つめてきた ただ苦しく、辛そうに。 もしこの御伽話が夢でなかったら 君の手枷や足枷を砕き割り、哀しみに似た表情も含めて 救っていけたんだろうか もし君が望んだとしたら 哀しみを湛えた象牙肌の頬に 喜びの赤みを目の当たりにできたんだろうか 別れは朝の目覚めだった

滔々と

休暇と仕事の境界 今日はそんな特異な日 晴れているわけでもなく、雨で沈む気分を背負っているわけでもない 門松が意味を失って久しいこの頃、 バーゲンだの リゾートだの 色恋だの 書店で立ち読み このフロアは浮かれ具合が少ない 脳神経の論文概要の雑誌をパラパラ 向学から離れている自分に気づいて閉じる 新年の集まりにも 気だるさを感じて 君に逢いたくなる ただ隣にいて欲しくて 我侭なのは安心できる そしてウトウト、、zzzz 皆と面白楽しく喋る自分、皆と歩かない自分、誰かと歩きたい自分、 久し振りのレモンティを注ぎ一息 寝ぼけながら自分を観て、外界を感じる 君を感じる 浮かれていない自分を実感して また君を感じる