スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2月, 2008の投稿を表示しています

書体

よく見ると汚い字だ 丁寧に書き直してみる 納得いかなくて 消してまた書く 文体が気に食わない 消して考え直す 便箋が汚れた 気持ちを込めて 電子メールにしてみた 書体はいつもの 自分のフォント けれども君に全く同じ気持ちが伝わるのかわからない 例え汚い便箋+書き直した汚い字であったとしても 電話を掛けてみる 少し久しぶりで微妙に噛み合わない それでも楽しくて 互いに笑う 次いつ会える?なんてね。 電話を切って それでも納得いかない 切符を買いに、駅へ行こう。 手紙ではわからないことを確かめに。 電話では伝わらない喜びを実感しに。

慢心だね

穏やかさが新雪の草原のように儚く、 懐具合が万年に数cmを移動する大陸の如く、 そんな人格者であっても、君を簡単に傷つける 真綿に包まれた太古の美女だろうが 踏まれないと価値が出ない土耳古絨毯だろうが 理はひとつだろうが、 君へのアプローチは多岐に亘る 真実への扉はひとつではないのだ 決してひとつとは言えない道程を、 世界中の人が歩いているのだから 同じ時間を共有できることのほうが希少で 大切にしなければいけないことを忘却してしまう 君を気落ちさせている自分がいる! そして、間違いないことは 自分の中に驕りが存在することで これが外界と摩擦している

stomach

冷えたら下る ストレス感じたら下る 食べ過ぎたら下る このお腹はいつの頃からこんななんだろう? このお腹ってば 駄々漏れの脳波よりも、シレッと真偽を見抜く瞳よりも モノを言っている 図星→下る 痛い→下る 不躾→下る この世界は下るで出来ている 小さなこの世界は胃袋だったり十二指腸だったり言われる 君にごめんなさいを言えない 君にありがとうさえ言えない おやすみなさい

キャパシタンス

仮にこの右手をエネルギーに替えて、 大切な人の命を救えたとしたら素晴らしい 仮に、私の苦境を他の誰かが何かを犠牲にして 救ってくれるとしたら……迷わず拒否するだろう 突き刺さる孤独と寒空の向こう 青空さえ垣間見えたとしても 何も変えられない無力 この体を全部使って 他の星を探そう! 君と二人だけの、なんて言わない、 人の所業全てを迷惑の掛からないところへ! そして何が悪いか気付いた人だけが帰ってこれる…… そんなゲームはどうだろう? あ、エネルギーになった私はゲームマスターとして 名も無き星の、名も無き歴史に小さな碑を残すのです